2015年09月19日

光。

朝3時に家を出て、雲の上に立つ。

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本当は沼尻から登る予定が、115号線が会津地方に入ると凄い霧と雨で
引き返し、二本松の岳温泉登山口から頂上を目指す。
あと2週間後には紅葉の絨毯見学で人が溢れる登山口も、予想以上に
人は少なく、裏側の磐梯とは別世界から登山を開始した。

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歩くこと1時間と少し。
ようやくくろがね小屋に辿り着く。
初めて中を見る。

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秋の紅葉が終わる間際に一度泊まって、山頂で朝日をみたいと思った。
お風呂も420円で入れる。
9時消灯も僕にはちょうどいい時間。

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更に2時間弱、登り続ける。
下界とは大違いの世界がそこにある。
風は立つのもやっとくらい強い。
霧でどんどん前も見えなくなってくる。

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頂上が見えない。
・・それでも進み続けると一瞬だけ頂上が姿を現す。

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こうしてなんとか安達太良の頂きに立った。

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「東京には空がない。ここが本当の空です」と安達太良山を
智恵子は言った。
本当の空を見たかった。
綺麗な青空でしたよ、智恵子さん。

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おふくろも高村光太郎が好きだったし、僕もなにかと光太郎と縁がある。
光太郎が智恵子が亡くなって泣き叫び続けた花巻の丘も訪ねた。
下山し、いつもどおり、山を振り返り御礼をしたら
光太郎の碑がそこにあった。

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光太郎の晩年の作品は名前を光と書くことが多い。

誰一人の痛みも
誰一人の悲しみも努力も気づく事も出来ない。
そんな愚かな男であるのなら
せめて、蛍のごとくささやかな光となりたい。
せめて大切な人の心をそっと照らす光になりたい。
そんな思いで下山した。


ニックネーム リンパパ at 20:54| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
光太郎の碑。上五をばらばらにしても
中七でまとまっている。うん、中七の力だよね。
Posted by munixyu at 2015年09月20日 12:36
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